love karasu
物の価値とは
更新日:2022年3月29日
以前、13,000円の大口の修理を受けました!
最初は合計金額に尻込みされていましたが、しっかりと説明させていただくと、お客様は納得していただけたようで、修理を承りました。
その車体がこちら。


ミヤタの婦人車です。おそらく30年程前の車体です。久しぶりに良車の整備ができて嬉しかです(^^)
しかし、預かった時は酷い状態でした。





承った内容は、チェーン交換、前後タイヤ交換、ワイヤー交換です。
最初の話に戻りますが、この車体の修理をする際に金額を伝えたところ、買い換えを検討されていました。そりゃ同じ金額で今は新車が買える時代ですから(^_^;)
しかし私は熱心にこう説明させていただきました。
「確かに買い換えた方が安く付くかもしれませんし、13,000円も修理にかかる事に驚かれると思います。ただ、こんな良い自転車はもう中々手に入りません。直して乗る価値のある自転車です。」
そう言うと、お客様も「そうなんですね。では頑張って修理して引き続き乗りますので、お願いします」と快諾していただけました。
確かに、13000円の修理は決して安くは無いですし、考えようにもよりますが、「物の価値」を考えた場合、買い換えた自転車との品質を比べたら、今の自転車を直して乗る方が結果的には長持ちしますよ。と言うと、そうなんですね。と驚かれていました。
おそらく、この修理車と同じような品質の自転車を今買うとなると、5万円以上する車体を買わないと駄目でしょう。
年配の方で、30年くらい前に買われた自転車を今でも乗っておられる方も少なくなってきました。そんな方にはその自転車の価値を伝え続けて、是非これからも末永く乗っていただきたいなと私は思います。
当店の使命はまさにそこにあると考えています。物の価値は人それぞれ違いますし、買い換え無い事を推奨している訳でもありません。ただ、古き良き自転車をもう一度見直していただけるきっかけになればと思います。
どんな事でもご相談があれば宜しくお願いします(^^)今回の修理を受けていただいたお客様、ありがとうございました!